トマト缶は、パスタ、スープ、カレー、リゾットなど、さまざまな料理で手軽に使える万能食材として多くの家庭で重宝されています。
ただ、料理をしようとしたときに
「トマト缶が切れてる!」
と困ることもありますよね。
そんなときに役立つのが、生トマト、ケチャップ、トマトジュースといった他のトマト系食材です。
これらを上手に使えば、トマト缶の代わりになるだけでなく、ひと味違った風味や食感を楽しむこともできます。
この記事では、それぞれの食材を使ったアレンジ方法や調理のポイントをご紹介します。
食材によって味や質感が変わるので、作りたい料理に合ったものを選ぶのがコツ。
次回、トマト缶がなくて困ったときには、ぜひこのアイデアを参考にしてみてください!
トマト缶がなくても大丈夫!生トマト・ケチャップ・トマトジュースで代用する方法を解説
トマト缶はさまざまな料理に欠かせない便利な食材ですが、いざ使おうと思ったときに手元にないこともありますよね。
そんなとき、代わりに使えるのが生トマト、ケチャップ、トマトジュースです。
それぞれ特徴が異なるため、正しい使い方を知ることで、料理の仕上がりをより美味しくすることができます。
以下に、各食材を使った代用方法を詳しくご紹介します。
生トマトで代用する場合
トマト缶のトマトは甘みが強いのに対し、生トマトは酸味があることが多いです。
この違いを補うには、以下の手順がおすすめです。
- トマトの皮と種を取り除く
熱湯で数秒間湯むきし、冷水に取ると簡単に皮がむけます。種を取り除くと滑らかな仕上がりになります。 - サイコロ状に切って炒める
オリーブオイルをひいたフライパンで弱火でじっくり炒め、甘みを引き出します。 - 味を調える
コンソメや少量の塩を加え、好みの味に整えます。 - 水分を飛ばしながら煮詰める
つぶしながら煮詰めてペースト状にすると、トマト缶に近い濃度になります。
目安として、小さなトマト4~5個または大きなトマト2~3個でトマト缶1缶(固形量約240g)の代用が可能です。
ケチャップで代用する場合
ケチャップは調味済みなので、そのまま使うと甘くなりすぎることがあります以下の方法で調整してみてください。
- 水で薄める
ケチャップ100mlに対し、同量の水を加えます。 - 調味料で整える
塩や胡椒、コンソメを加えて味を調え、ケチャップ特有の甘みを和らげます。
この方法はスープや煮込み料理などに特に適しています。
トマトジュースで代用する場合
トマトジュースも代用可能ですが、使用時には塩分量に注意が必要です無塩タイプを選ぶと、トマトの自然な風味を活かせます。
- 塩分を活かす料理に使う
カレーやミネストローネなど、塩味が強めでも相性が良い料理に向いています。 - 煮詰めて濃度を調整
ジュース状では味が薄くなりがちなので、煮詰めて濃度を高めることでトマト缶に近づけます。
生トマト、ケチャップ、トマトジュースはそれぞれ異なる特徴を持っていますが、工夫次第でトマト缶の代用が可能です。
食材の特性を活かして調理を楽しみましょう。
次回、トマト缶がないときにはぜひ試してみてください!
他にも代用できるものが!
トマトピューレ
トマトピューレは、裏ごししたトマトを煮詰めて作られる濃厚で滑らかな食材です。
トマト缶に比べて粘度が高く、とろみが強いのが特徴です。
そのまま使うと味が濃厚になりすぎることがあるため、水やブイヨンで薄めて使用するのがおすすめです。
スープやソースに加えることで、程よい酸味と深みのあるコクをプラスすることができます。
トマトペースト
トマトペーストは、トマトピューレをさらに煮詰めて作られる濃縮タイプの調味料で、非常に濃い風味が特徴です。
少量でも料理にしっかりとしたトマトの旨味を加えることができ、ラタトゥイユやカレー、シチューなどの隠し味として重宝します。
濃度が高いため、そのまま使うよりも水やスープで薄めてから加えると、味のバランスが整います。
また、トマトペーストは自宅でもトマトピューレをさらに煮詰めて簡単に作れます。
手作りすれば、さまざまな料理に応用できる便利な調味料として活用することができます。
トマトピューレもトマトペーストも市販のものもあります。
あると便利なので、特にトマトピューレは私は常備しています。
自家製トマトピューレの作り方
材料(2人分)
- トマト:6個
- 塩:少々
作り方の手順
- トマトの準備
トマトのへたを取り除き、大きめにカットします。
切ったトマトをホーロー鍋に入れ、中火で約30分ほど加熱します。
この間にトマトが水分を放出し、柔らかくなるまで煮込みます。
煮えたトマトを裏ごしし、皮と種を取り除いて滑らかな状態にします。 - ピューレを煮詰める
裏ごししたトマトを鍋に戻し、中火でじっくりと煮詰めます。
量が3分の2程度になるまで煮詰めながら、塩を少量加えて味を整えます。
この間に保存用の瓶を煮沸消毒して準備しておきます。 - 瓶詰めと保存
煮詰めたトマトピューレを消毒済みの瓶に詰めます。
瓶を鍋に入れ、瓶の2/3の高さまでお湯を注ぎます。
蓋を開けた状態で15分間加熱した後、蓋をしっかり閉めてさらに20分間煮沸します。
煮沸が終わったら瓶を取り出して常温で冷まし、完全に冷めたら冷蔵庫で保存します。
ポイント
自家製のトマトピューレは、新鮮な風味を楽しめるだけでなく、さまざまな料理に活用できる便利な調味料です。
保存期間を延ばすため、瓶の煮沸消毒はしっかり行いましょう。
冷蔵庫で保存すれば、約1週間ほどおいしく使えます。
【まとめ】トマト缶がないときの救世主!生トマトやケチャップ、トマトジュースで代用するコツ
カットトマト缶が手元にないときでも、生トマトやケチャップ、トマトジュースをうまく活用すれば代用が可能です。
ただし、これらの食材にはそれぞれ特徴があるため、調理の際には工夫が必要です。
ケチャップは甘味や濃度が強いため、そのまま使うと一部の料理ではバランスが崩れることがあります。
この場合、水で薄めた後にコンソメや塩、胡椒で味を調えると、より自然な仕上がりになります。
生トマトを使う場合は、酸味が強いことがあるため、加熱や調味によって甘味を引き出すことがポイントです。
トマトジュースは液体であるため、そのままでは薄味になりがちですが、煮詰めて濃度を調整すれば、特に煮込み料理に適した風味を引き出せます。
これらの代用方法を状況に応じて使い分ければ、トマト缶がなくても多彩な料理を楽しむことができます。
食材の特性を活かして、料理の幅をさらに広げてみましょう!